【アンゴラ観光】カランドゥーラの滝とペドラスネグラス
カーニバルと言えばブラジルが有名ですが、キリスト教徒が多いアンゴラでもカーニバル期間は祝日で、あちこちで盛り上がっているようでした。
「ようでした」と言うのも、私たち夫婦は今年のカーニバルでの祝日を利用して2泊3日でアンゴラを代表する観光地カランドゥーラの滝とペドラスネグラスへ行ってきました。
今回の記事ではそこまでの道のりや場所の様子などをご紹介します。
ルアンダ~マランジェ間の道
2泊3日の旅行のうち、2日目を丸々使ってカランドゥーラの滝とペドラスネグラスを観光、1日目と3日目は移動に費やします。
首都のルアンダから東に約380㎞の距離にあるマランジェという州に向かうのですが、グーグルマップによると約5時間半の道のりです。
外に出ると、ルアンダがアンゴラの中で如何に都会なのかを実感します。道路こそ舗装されていましたが、途中にある町の規模や建物の作りが全然違っていました。ルアンダではビルがいくつもありますが、途中の町では全然見かけませんし、豚やヤギなどが道路脇を歩いているし、町ではなく集落的な所もいくつも通りました。
ひたすらまっすぐな道なのでスピードも出したくなるのですが、小さな隕石でも落ちたのかな?と思うくらい道路が穴だらけなので、パンクしないように注意を払う必要があります。
また、ある程度大きい町にならスーパーでトイレを借りることも出来るのですが、それ以外では水洗トイレは期待できません…。途中のガソリンスタンドにコンビニ的な店がある場合にはそこでトイレを済ませておくのが良さそうです。
ホテル
アンゴラの祝日の旅行なので早めに夫がホテルの予約をしていてくれたのですが、当日出発前に確認すると「その名前での予約はないし、今日明日はもう部屋がない。」と言われてしまい…。出発前にバタバタと探して電話して、何とか"Hotel Regina Ⅱ”というホテルの部屋を確保しました。マランジェでは3番目くらいに良いホテルらしいです。(1番良いと言われている所は早い段階で満室でした。)
ホテルはシンプルで清潔、部屋にはシャンプーや石鹸、ドライヤー、ポットと紅茶は置かれていて、レストランもホテル内に併設されています。朝食付きなので、パンとハム、チーズ、スクランブルエッグやフルーツ等を食べることが出来ますが、キッチンのキャパが小さいのか従業員が少ないのか、少し遅れて行くと食べ物や飲み物の補充が間に合っていないので少し待つ必要も出てくると思います。
カランドゥーラの滝(Calandula Falls)
ホテルで朝食を済ませた後は、アフリカでビクトリアの滝に次いで2番目の大きさを誇るカランドゥーラの滝へ向かいます。
ここも集落やヤギ等を横目にひたすらまっすぐ進んでいくと、車がたくさん停まっている場所にでるので、指示に従って駐車します。車から出るとすぐにガイドだという人が寄って来たのでそのままお願いしました。
30分くらい山道を歩いて滝の近くまで行くのですが、結構登山的な要素もあり、私は楽しかったです。滝に近付くにつれてぬかるみも多くなり、滑りやすく靴も濡れてしまいますが、ガイドの人が上手くフォローしてくれます。結果的に靴は濡れるのですが、明らかに靴が濡れるような場所はガイドの人がおんぶして渡ってくれました。笑
近くまで行くと、全身ぐっしょり濡れてしまうくらい水しぶきが飛んできて迫力がありました。
観光地として整備されているわけではないので正式な入場料や駐車場代はありませんが、ガイドの人達と駐車場で車を見てくれていた人にお金を請求されます。ガイドの人には最初に提示されていた20000Kz、駐車場の人には3000Kzを渡しました。
良いガイドをしてくれたのでお金を払うのは全然問題ないし、請求額は高くはないのですが、帰り際になると他のガイドや観光客に聞かれないようにコソコソと最初に提示された額を大きく上回る額を言われる値上げ交渉がありました。折角なら感謝の気持ちも込めて気持ち良く払いたいのですが、最後にこういうことがあったのが少し残念でした…。
今回私たちは時間が無かったので行かなかったのですが、別の角度から滝を見れるオプションもあるそうです。
気を付ける点としては、トイレは設置されておらず、到着時にガイドに聞くと「そこの草むらでして」と言われたので、出発前にお手洗いは必ず済ませておくようにしましょう。
また、下着も含め全身濡れてしまうので、着替え一式を準備しておくと良いです。もちろん着替えるスペースは無いので、車内で上手く着替えましょう。
ペドラスネグラス(Pedras Negras)
カランドゥーラの滝を後にして、次はペドラスネグラスに向かいます。ちなみにPedras Negras はポルトガル語で「黒い岩」の意味で、巨大な奇岩がそびえ立っているそうです。ここの道のりもひたすらまっすぐで同じ景色が続いていました。
時々大きいバスやトラックとすれ違うのですが、ペドラスネグラスの近くまで来ると狭い山道になるので、安全運転で行きましょう。
ペドラスネグラスの入口のような場所に着くと、登るところの麓まで車と徒歩どちらで行くか、ガイドは必要か、ということを聞かれました。私たちはガイドを依頼、車で麓まで行くことにしたので、一度ガイドに車に乗ってもらい進みます。この麓まで行く道が車で2,3分程の距離ですが本気の山道っぽいパンクが心配になる道で、車1台分の幅のため対向車が来てもすれ違えないので、10分くらい歩く余裕があれば歩いて向かっても良いかと思います。
麓からは階段を5~10分程テクテク登っていくと、巨大な奇岩の地帯を見渡せる展望台に辿り着きます。
展望台は風が強く足元は岩でごつごつしていますが、登ること自体は滝に行く時ほど大変ではありません。ここで写真を撮りながら雄大な自然を楽しみました。
最後に
2泊3日を十分に楽しんだ国内旅行でした!!
私は山とか滝とか歩いたりするのは好きなので、カランドゥーラの滝やペドラスネグラス自体を楽しんだのはもちろんですが、アフリカの田舎の暮らしも垣間見えたのが面白かったです。カランドゥーラの町で飲み物を買いに立ち寄った時は、子供たちが物珍し気に集まってジロジロ見てきたので最初は警戒していたのですが、そもそも彼らにとってはアジア人自体が珍しく、少し声をかけると楽しそうにおしゃべりや記念撮影をしてくれました。
夫婦とも青年海外協力隊でブラジルに滞在した経験があるのですが、もしアフリカの田舎に派遣になっていたらどうなっていたたかな~、という話を車内でしていました。
今回行ったカランドゥーラの滝もペドラスネグラスも、まだ観光地として整備されていません。カランドゥーラの町や2つの間に位置するCacusoという町に宿泊施設などがあれば便利そうですが、カランドゥーラの町ではホテルが既に潰れていたり…。
キッサマ国立公園のように、ある程度管理された方が観光地としても現地の人としても良いのか…?詳しいことは私には分かりませんが、現地の人たちの生活や文化が尊重されつつ、アンゴラの魅力が少しでも多くの人に伝わってほしいな、と思います。